5月2日にプノンペン国際空港よりカンボジア入りしました。
日程の都合上、短い滞在ではありましたが、スラム街での視察研修、今後のカンボジアでの活動方針を関係者と話し合いました。
スラム街での視察研修においては、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会プノンペン事務所の方々にご協力いただき、カンボジアでの支援の歩みと現在の活動について教えていただきました。
今回は、支援先スラム街の一つであるアンロンカガンスラムでの活動に同行させていただきました。実際に現場を歩き回りながら、スラム街形成に至るまでの過程や現在の住民の生活状況、現地NGOの図書館活動について、学ばせていただきました。
図書館が開設間近ということもあり、1階ではスタッフが準備をし、スラムで生活する子どもたちが本を手に取り、2階では識字教室の開催に向けて準備が行われていました。
今回の視察で気になった点はいくつかありますが、その中でも家畜や動物が個人的に気になりました。不衛生な環境で生活する犬や鶏、ネズミ等には感染病や病原菌を持っている可能性が非常に高いです。先日もカンボジアにて、日本人が野良犬に噛まれ狂犬病と診断されたケースがあったようですが、動物を通してヒトへの感染に強い危機感を抱きました。ヒトが行った行為は、人に返ってくる、、人々の生活環境の改善や貧困からの脱却等も大切ですが、同時に動物との健全な共存という面も考えていかなければならないと感じました。
さて、みんな空の下としてアンロンカガンスラムの支援に携わるわけではありませんが、今回の視察では、問題解決は誰の何のためにあるのかを深く考えさせられました。
住民の声や状況を聞きながら、最終的には住民の責任と覚悟によって、夢や目標に向かっていく形をサポートするのが、支援者であると改めて感じました。
問題は多種多様でありますが、現地住民の意向に沿い、支援者のための支援であってはなりません。
今後とも、関わって活動する住民の皆様には、問題解決へと向かう意志を確認しながら、実りある活動を展開していきたいと思います。